皆様、いつもありがとうございます。
「広域災害時の避難誘導」ということで今回「ペットとの避難」についてお伺いしたいと思います。
東日本大震災や熊本地震の際、避難所ではペットと終始一緒にいられないということで車中生活を選びエコノミー症候群などの災害関連死された方々や、倒壊家屋に住んでいながらもペットがいるため避難しない方々、家にペットだけを置いて餌やりなどで戻り二次災害に見舞われた方々がいらっしゃったと聞きます。
今回ペットとの避難を調べていて「同行避難(避難所で人とペットのエリアが分かれての避難)」と「同伴避難(ペットをそばに置いて一緒に生活出来る避難)」があることを知りました。
環境省が作成した
「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」2013年
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506.html
「人とペットの災害対策ガイドライン」2018年、改訂版
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002.html
このガイドラインが推奨しているのは「同行避難」です。キャリーバックに入れて同行避難しても避難所の中にペットは入れないこともあるため車中泊や倒壊家屋に帰らざるを得ない方々が出てくるのだと思います。
それに関する自治体の対策も様々で、過去には避難所が学校の場合教室ごとに飼育者と非飼育者の生活スペースを分けたり(同伴避難)、避難所の一角にペット飼育スペースを設けたり(同行避難)、プレハブのペット棟を設置した所もあるようです。私の住む市に問い合わせた所、ペットの避難場所や受け入れ体制などまだ何も決まっていないとのことでした。
Q1 シャンバラではペットを飼っていらっしゃる方々の避難誘導をどのように行っているのかお伺いしたいです。
A. まずペットと人間を分ける第一の理由は衛生上の問題です。排尿や排便の処理。
正直いって日本の一時避難所のトイレの衛生状態はたぶん発展途上国より悪いと感じています。人間でさえそうですからペットと分けたいと思うのはその衛生上伝染病がはやると手が打てない可能性があるという行政の自信のなさからきていると思っています。
お風呂にこだわらず真っ先にシャワーシステムをそろえるとだいぶ違うのでしょうが。水が豊富なのになぜかそれができないのが不思議でなりません。
シャンバラでは真っ先に衛生上のチェックをするのがペットです。時々人間よりペットのほうがきれいと嫌味を言うマスメディアがいるくらい気を使います。逆にペットがいると免疫力が上がるので人間は二重に抵抗力が付くことになります。
その代わり飼育への指導は厳しく、ペットを捨てるなどやったら子供を捨てるくらい厳重に罰せられます。登録も厳しいので気軽に飼うことはありません。もちろんペットを飼うにあたって講習を3日受ける義務もあります。講習内容は法律や衛生面そして精神面などの座学と避難所でのルールのために実際に避難所の空間で2時間過ごすこともします。特に集団避難の時にどうするかなどそれを実体験するのです。
日ごろからのそういった管理が逆に有事に生かされるのだと思います。なので避難誘導ではペットと一緒は当然行います。
Q2 一通りのペットグッズは準備しておこうと思いますが、それ以外に防災用品として必要な物や我々人間が心得ておくべきことなどありましたら教えて頂けないでしょうか。
どうぞよろしくお願い致します。
A. 人間と同じ感覚で使えるものをそろえることですね。けがをしたらとか下痢をしたらとか。意外に人間よりそろわないそうなので。
一緒にいることのメリットを理解してもらいたいものです。きっと非常時のために公友会もあるかもしれません。調べて、もしなければあなたが作ることもいいでしょう。
質問をありがとうございました
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