ベスさん、スタッフの皆様、担当祭りでは怒涛の打ち込みありがとうございました!他の担当様達のご回答にも癒された2週間でした(*’▽’*)
今週の課題、「オリンピック時の首都直下地震について、海外からの参加者をいかに国に無事に返すか。そのために避難所でどう声掛けをするか。」について宜しくお願いします。
この課題、難しかったです・・・いかに自分が何も知らないか、東京都または国から充分な情報が提供されてないかを知りました(~_~;) 首都直下地震に付随する津波や噴火のリスクを考えると、どの規模の災害を想定したら良いかわからず、2パターン考えました。それぞれについて教えてください。
1、31 1のように津波、火災も発生して、広範囲が瓦礫の山になる壊滅的状況の場合。倒壊を免れた避難所に、予想来日者数4000万人が身を置くのはキャパオーバーですので、空母に収容して脱出していただくのが1番安全かと考えました。荒唐無稽でしょうか・・・
Q1 道路が通行不能になり、車、電車、空港の輸送が断たれた場合、隅田川や多摩川、荒川を経由した海上脱出ルートは現実的だと思われますか?
A. 津波を想定している段階でそれは不可能です。東北震災のときはほとんどの港が破壊され当時自衛隊や海上保安庁の船も結局横浜などの港に寄港しました。海に流れたご遺体を初めてここでおろしてそれから東北に運んだそうです。
津波はあの時だけではなく何度も起きています。結局足で動くしかないと思ってください。
Q2 この規模の壊滅的被害の直後は、事前準備した物資も瓦礫に埋まるので、近県からの応援に頼ることになると思いました。それでも都民の私達が、その事態に対処できるよう準備できることがありましたら教えてください。
A. 今年の台風で地下の発電機が使えなくなったことでも見えたことですが、がれきに入らない工夫が必要です。それは非常食はビルの上に置くことです。せめて5階より上にです。水はビルによってタンクがあるのでこれは飲めるようにすること。
問題は情報をどう手に入れるのかです。災害時のラジオはどうか。携帯があればテレビが見られそうですが意外に使えません。(電気がないから)そしてヘリポートの法令化。隣のビルへの避難経路の確保。
2、道路や多くの避難所が無事で、事前準備した物資を生かせる被害状況の場合。スマトラ地震の体験談などから、自分が理解できる言語で「津波がくる」「避難」などの情報が入らなければ動けないと考えました。そこで訪日外国人の方達が全員必ず通過するポイントとなる飛行機や船の中で、下記の案内を配ることを考えました。(国か自治体主導で取り組んでくれたら良いな、と希望を込めて)
①A4サイズの紙(個人でも印刷簡単)
②11言語で記載
③年寄りも読める文字の大きさ
④地震時の対応(要イラスト)
⑤「避難所」という言葉
⑥滞在中、この紙を携帯することを推奨
⑦地震警報アプリのURL、QRコード
⑧国、東京都、NHK、いづれかが発信する災害ポータルサイトのURL、QRコード
②について、世界の言語は7099(!)もあるそうで、対応しきれないので下記サイト記事を参照して11言語に絞りました。「東京オリンピックには、11の公用語(日本語、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、アラビア語、中国語、韓国語、ポルトガル語)を操る、日本から40名と、海外から60名の計100名の通訳陣が集結する。」 https://newsphere.jp/business/20190912-1/
③については、私達が幼稚園から習っている「机の下に体を入れる、慌てて外へ出ない」等です。読まなくてもわかるイラストが必須です。
⑤については、外国人の方が、周囲の日本人に「ヒナンジョ」と言う、または紙に書かれてる「避難所へ行く」と言う言葉を指差すことで、避難所へ辿り着く目的です。
⑧については、トップ画面で言語選択できないと意味が無く、また災害時に情報更新していける言語が対象になります。 ・・・と、このような事前準備を考えてみました。
Q3 シャンバラの皆様から見て、どのように思われますか?
A. 前回のブログ質問でも出ましたが外国人への対処をするほど余裕はないのです。せめて「日本に来る方へ」と書かれたFacebookなどで訪日前に日本政府の誘導事項を読めるようにすることでしょうか。またはいたるところに掲示板に張り出すか。たぶん書面を渡しても持たず、読まず、覚えずで終わると思います。緊急時にどうするかを示すしかないのです。ちなみに災害時は携帯は使えないですよ。
日本の道路の悪いところは、今どこにいるのかがわかる掲示板がないことです。何々通りはあります。電信柱に町の名前まではありますが何区かわからない。一番いいのは常に東京タワーの東何キロなどの要になる表示があるといいと思います。サンシャインシティ、都庁、東京駅、などなじみのある要を決めていきます。または皇居を中心でもいい。国会議事堂はやめたほうがいいwwww
「ヒナンジョ」はいいですね。
次に、避難所で事前に用意しておく、下記の物を考えました。食料、医療品、毛布等、既にガイドラインにあるものは割愛します。
①ガムテープと油性ペン
②避難所の見取図
③充電されているモバイルバッテリー
④手回しの発電機
①については、日本人で外国語が話せる人は、たとえばガムテープに「アゼルバイジャン語OK」と書いて背中に貼るなど、その言語が話せることを伝えるのが目的です。
②については、避難所ごとにトイレ、ゴミ捨て場、水道の場所等を明記した見取図を印刷して用意しておきます。話者の多い順に数言語の訳があり、世界共通で伝わるイラストのマップが良いかな。この見取図が有用な水準を満たしているか、事前に東京都でチェックを入れます(そうだったら良いな、という希望を込めて)。
避難所が損壊してマップの通りに配置できない可能性を考えて、その場で手書きするための「避難所見取図ホワイトボード」と、「トイレ、水道、充電器のイラストのマグネット」など、用意があれば良いかもしれません。このボードを活用すれば、避難所スタッフがこれらの質問に割く時間を、別の対応に使うことができます。
④については、スマホから自分の言語で情報を得られること、翻訳アプリが目的です。 このように避難所の準備を考えてみましたが、対策できていないことが多すぎて自信がありません。できることなら非常食1つとっても、宗教上の習慣ごとに用意してあげたいのですが、あまりにも国の数、言語の数が多すぎて、まずは日本人と同じレベルの待遇に辿り着くことを目的にしました。
Q4 シャンバラでは、どのように対応なさっていますか?上記案で生かせるものはありますか?
A. あなたは有事タイプの人なんですね。平時タイプの人はこういうことを考えることは困難です。多くの知恵と思考を兼ね備えて書かれていて感激しました。シャンバラの軍に採用したいくらいです。
さてシャンバラでは意思疎通はボディーランゲージを共通にしています。いわば手話です。トイレや医者、大使館、食料、水、助けを求める、自己紹介などの非常言語を共通にして日本でいう小学校の段階で教えています。シャンバラも小国が100以上あるし言語もそれ以上あるからです。結局言語では無理だと判断しました。
災害時ヒナンジョでは援助を受けるだけの人と災害対応の人に分かれます。そのために災害対応の人は3交替でゼッケンとか腕章で明らかにします。誰がスタッフかわからないからです。
特に学校の教師や幼稚園の保育士、介護士、看護師、医者、レスキューなどは不休の対応を迫られます。正直一番食料を食べて働かねばならない人たちです。ヒナンジョ以外でその対応ができるのは軍の中です。
ちなみにシャンバラでは軍は戦争で働く組織ではなく広域災害時に動く組織です。地域の災害は警察、消防などにゆだねます。くれぐれも間違えないでください
最後に、日本全国で、外国語話者の「災害時の通訳ボランティア」が組織されていると良いと思います。国籍は問いません。日本で働いてる人、研修生、留学生、みんな含めて事前に登録していただき、災害時に出動できる人が避難所へ行く。または電話で通訳する。
私の考えは言語の問題だけに終始しており、選手団と観光客を一緒に対応する想定にしました。それでもこんなに長文になってしまいました。調べるのも時間がかかりました、現時点での情報が少なさすぎて。考えるべきことはまだまだあります。
Q5 きりが無い、でも考えておかなければいけない、でも個人で何もかもは無理。私達にできること。どのように考えて行ったら良いか、ご助言いただきたく、宜しくお願いします。
A. 災害を考えるときの視点があります。一人ですべてを網羅することは無理だと自覚することです。そうするとあっちもこっちもで収拾つかないことにはなりません。
まず自分の生活で何があればいいかを考える。それをSNSやFacebookなどに紹介する。それぞれの人がそれぞれの立場で有事を考えそしてそれをアイデアとして発信できるようになるといいですね。このブログでもいい。アイデアは必ず見ている人がいるはずです。
一つでもいいからコメント欄に自分のアイデアを紹介してください。ホワイトボードや避難所の見取り図などはどこも考えていないはずです。
ご質問は以上です。訪日外国人の方の視点を持つ機会をいただき感謝しております。オリンピックが開催され、被災というワーストシナリオが起こってしまった場合、皆さんが無事に帰国できるよう、ぬかりなく!!( ̄^ ̄)ゞ
A. 今回は外国人を避難することを目的にしましたが言語の壁、文化の壁、そしてご指摘の様に非常食の配慮、あらゆる視点を必要とします。シャンバラも万全ではないです。毎回反省の繰り返しの中で出来上がったものです。
しかし、最後は人間、人と人のつながりこそが災害を大難から小難へそして無難に落とし込むことができます。ぜひ日ごろから考えてアイデアがあったらいつでもこのブログに提案してください。新たなハッシュタグとして紹介させていただきます。
質問をありがとうございました
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